瀬尾 まいこ「僕らのごはんは明日で待ってる」

瀬尾まいこ

作品:僕らのごはんは明日で待ってる

2017年1月に市井昌秀監督、中島裕翔、新木優子主演で映画化されました。

瀬尾まいこ

著者:瀬尾 まいこ

出版社:2012年4月25日 株式会社幻冬舎

あらすじ

葉山亮太と上村小春が、高校から大学を経て家族になり、様々な出来事を乗り越えていく物語。
高校の体育祭で米袋ジャンプという奇妙な競技を一緒にやるようになったのをきっかけに、それまで正反対の位置にいた2人が接点を持つようになる。
皮肉の投げ合いのような会話をしながらも徐々に仲を深めていくが、実は2人はそれぞれ家族と言うものに少し複雑な事情を抱えていた。
そんな2人がそうした事情を愛の力で乗り越え、やがて家族になる。
しかし、家族になった2人に新しい試練が与えられてしまう。

感想

物語の3分の2くらいまで、亮太はずっと小春に支えられており、前半はほぼずっと亮太が頼りっぱなしです。
亮太は兄が死んで以来、人が死ぬ小説ばかりを読んで暗い生活を送っていましたが、小春の隠さずに思った事を言う、いわゆる「ぶっちゃけた」性格のおかげで本来の明るさを取り戻していきました。
それは、それまでの暗い高校生時代からは想像出来ないような変わりようで、大学では「YES(イエス)」と言うあだ名まで付けられたほど。
この大学生活も、元々進学ではなく、就職しようとしていたのを小春に止められたおかげで手にしたものでした。
(小春と同じ大学に行こうとしたら、女子大だったと言う・・・)

亮太はここまで一方的に小春に支えられているうちに、自然と自分達は近い存在なのだと思っていました。
しかし、実は小春は亮太に両親がいない事を内緒にしていたり(厳密には内緒にしていた訳ではないのですが)、亮太に相談する事もなく別れを決意してしまったりと、意外と2人はすれ違い、距離が出来てしまいます。

小春に支えられっぱなしの亮太でしたが、最終的にこの距離を埋める事が出来た亮太は凄いと思いました。

物語の流れとしてはそこまで大きな波ある訳ではなく、割とゆったりと平坦に進んでいきます。
小さいような小さくないような事件がいろいろ起きていく中で、2人が助け合い、成長し、やがて少しずつ苗字呼びから名前(あだ名)呼びになり、最後は小春も「亮太」と呼ぶようになったりと変化していくところが逆に自然で、どこか恥ずかしく、初々しく、それでいて心地良くなるような物語でした。

【電子書籍を読むならKindle(キンドル)がオススメ!】
何冊読んでも、重さは一緒!
↓↓↓




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA