家田 壮子「極道の女たち」

家田壮子

作品:極道の女たち

1986年に五社英雄監督、岩下志麻主演により映画化され、興行総収入70億円超えとなった大ヒットシリーズ。

家田壮子

著者:家田 壮子

出版社:1986年 株式会社文藝春秋

あらすじ

「愛した男は極道だった・・・」
知り合いの紹介やコネでアポイントを取り、非情なヤクザの世界に生きる女達の真の姿を密着取材で赤裸々に捉えたノンフィクション作品。

感想

映画は知っていましたが、まさか原作があるとは知りませんでした。
(ちなみに監督の五社英雄は岩下志麻のご主人)

実際のヤクザに取材したと言うから驚きです。

刑務所で過ごしている幹部の人達を待ち続ける女にも「格付け」がある事。
極道の姐さんから「服がダサい、私の行きつけの店があるからそこで調達して来い!」と言われて青山の洋品店に行き、一介のフリーターが買える値段ではなく、支払いは姐さんがしてくれた事。
話相手がいない姐さんは、いつも朝からお酒を飲んでいる事。
泣き上戸の姐さんの話相手になったり、夜の夜中に呼び出されたり・・・

なんかもう別の世界の話を読んでいるみたいでした。
私から見れば、なぜ極道について書こうと思ったのか不思議でなりませんが、コネや紹介で家に押しかけてのインタビューでテープ録音は一切無し。
何も話す事はないよ」とインターホン越しに断られても、しぶとく通い続けて姐さんを根負けさせ、「ここだけの話」を引き出す家田壮子さんは立派です。

姐さんにとって不利な事を聞いてはいけないルール。
圧倒的な極道の家の中の品物の品定め。
家田壮子は気に入られやすい性格のために、姐さんから別な姐さんを紹介してもらえたり、高級ブランドの服を買ってもらったりと、良い事もあったようですが、やはり極道の世界のインタビューはとても難しかったのではないでしょうか。

女は待つ身だから辛い・・・
これは何も極道の姐さんばかりじゃなく、一般女性にも当てはまります。

そして、お子さんがいる姐さんの場合は、「自分の子どもが狙われるという危険もある」と言う裏話。

この本をもう一度読んでから、実際の「極道の女たち」を観ると、また違った感覚を味わえます。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA