誉田 哲也「世界でいちばん長い写真」

誉田哲也

作品:世界でいちばん長い写真

2018年、草野翔吾監督により映画化。
出演は高杉真宙(主演)、武田梨奈、松本穂香、水野勝、黒崎レイナなど。

誉田哲也

著者:誉田 哲也

出版社:2010月8月19日 株式会社光文社

あらすじ

主人公の中学3年生・内藤宏伸の幼馴染みであり、親友の洋輔が転校してしまった。
今まで楽しかったはずの学園生活がとってもつまらないものになってしまった宏伸。
ある日、祖父の経営する古道具屋で珍しいカメラに出会い、従兄弟のお姉さん「あっちゃん」と一緒に撮ったひまわりの写真がきっかけで、何かが変わり始めた。
世界で一番長い写真を撮りたい」と思う宏伸の成長を描いた青春小説

感想

初めて読んだ誉田哲也氏の小説が「ケモノの城」だったので、そのギャップの大きさに驚きました。

ちょっと強引な従兄弟のお姉さんのあっちゃんと写真を撮り始め、つまらなかった日々が徐々に色付き始める感じが、読んでいてワクワクしました。
そして、記念すべき第1号作品「360度の長いひまわり畑」の写真を見た写真部の部長であり、クラス委員の三好奈々恵に「卒業記念イベントのクラス代表」に担ぎ出されてしまいます。
この時までは自分から行動するタイプではなかった宏伸でしたが、それが次第に場慣れしたのか、見る見るうちにイベント実行委員長らしくなり、成長していく宏伸の姿に素直に感動します。

さらに、360度撮れるパノラマ写真機を使い、全生徒を巻き込んで「世界一長い写真を撮る」と言うギネス記録に挑戦するなんて夢みたいな事をよく思いついたものだと、作者のアイディアにも驚かされると同時に、「私もこの『世界一長い写真』のイベントに参加したい」と思ってしまいました。

この作品を通して、この年頃の男の子らしく、色々な悩みを抱えながらも顔を上げて回りをよく見てみると、様々な出会いや人々がいて「ほんの些細な事からも楽しみを見付けられる」と言う事を実感します。

そして、「怖いけれど一歩踏み出すと、世界が変わって見えるから、その一歩を踏み出してみよう」と言うメッセージを感じた面白い物語であり、元気をもらえる作品でした。




コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA